炊飯の火力の主体は,ラジュウスであった.燃料は灯油のものとガソリンのものとがあった.後者は引火しやすく YWVでも火災事故を起こした. 使用していたナイロン製のテントに燃え移り,テントは一瞬にして燃え上がった. 中にいた部員は逃げ出したが燃えているテントの炎の輻射熱で顔の半分にヤケドを負った.
ラジュウスの下にある用具は灯油のつまりを直すもので,先端に付いた細い針金を穴につっこんでつまったゴミを取り,灯油の流れを良くするものであった.
灯油は右図のようなポリエチレンのタンクに入れたが,飲み水も同じ形の容器に入れていたため,鍋に水の代わりに灯油を注ぐ事故もおきた. しかも気が付かず平気で食べたという噂.
担いでいるザックの中で灯油が漏れ,背中が灯油でぬれ,そのまま半日歩いたら,背中がかぶれて炎症をおこし,医者通いをしたという事故もあった.